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2-10:モジュール・パッケージ・ライブラリ

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ファイル分けまでやってきましたが、他人が作成したものを読み込んで使う場合がよくあります。

特に覚えたり意識する必要はないですが、読み込むものに対してそれぞれモジュール、パッケージ、ライブラリという名称があります。

・モジュール

モジュールは「拡張子が.pyのファイル」のことです。つまり「2-9:ファイル分け」で作成した「sum_class.py」などはモジュールになります。

・パッケージ

パッケージは「複数のモジュールをまとめて使えるようにしたもの」です。

・ライブラリ

ライブラリとは一般的に「他のプログラムから呼び出すことを前提に作成された汎用的なプログラム」のことを意味します。

その言語に最初から組み込まれているライブラリを「標準ライブラリ」、組み込まれていない外部のライブラリを「外部ライブラリ」と言います。

モジュール・パッケージ・ライブラリの使い方

基本的にはどれも同じで、ファイルを読み込む時に記述した「from」や「import」を使います。

例えば標準ライブラリである「sleep」という一定時間待つ関数を使いたい場合は以下のようになります。

・2-10_01_library.py

import time # 「time」標準ライブラリを読み込む

for i in range(10):
    print(i)
    time.sleep(1) # 1秒待つ

上記を実行すると0から9まで1秒ごとに表示されます。

パッケージやライブラリの紹介

実際に自分が使ったことがあるものを少し紹介しておきます。

名前 概要
OpenCV Webカメラや画像処理などを行いたい時によく使われます。例えば画像を読み込んで直線部分を抽出したりなどが簡単にできます。
matplot データを読み込んでグラフ画像などを作成する際に使用します。Pythonで研究しているところなどではよく使われています。
PySide6 GUI(画面)を作成するツールであるQtをPythonで使えるようにしたものです。これを使えばPythonでGUIのアプリを作ることができます。

モジュール、パッケージ、ライブラリは無数にありますし、自作することもできます。

各自で調べて適切に作ったり使ったりしていきましょう。


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